ハート 【教頭日記】素直に話せる教室~ある日の道徳科授業から

こんにちは、教頭ですにっこり

今日は、授業のお話です学校

グループ「教頭先生も授業できるんですか?」

笑う「できるよ!教頭先生だって、昔は担任の先生だったんだからね~キラキラ

グループ「えー!うそー!」

…以前に「担任の先生だった」ということが、子どもたちには実感しにくいようでしたが、授業はできますピース

(「学校教育法」という法律にも、「教頭は(中略)必要に応じ、児童生徒の教育をつかさどる。」と規定されています)

さて、そんなある日の、中学年の「特別の教科 道徳」の授業です。

「友情」について考える授業を行いました。

教材文を読み、こんな発問をしました。

「友達がいないから、学校に来づらくなってしまった子がいる。

 その子を家まで迎えに行ってあげたら、と自分のお母さんに言われた。そのとき、どうする?」

 

自分がどうするべきか「まよう」か、「まよわない」の二つの葛藤とともに、

「行きたい」か「行きたくない」かの気持ちも加えて、今の自分の気持ちを表してもらいました。

「まよう」と答えた子の中にも、「迎えに行ってあげたい気持ちが強いけれど・・・」という子がかなりいました。

「行きたくない」と答えた子たちに理由を聞いてみると、

・そこまで仲良くないのに、行って迷惑がられたらどうしよう

・その子のことを傷つけちゃうかも

・何を話してあげたらいいか分からない

という、とても不安な気持ちを伝えてくれました。

「行きたくない」のは、決して冷たい気持ちからではなく、

「自分も不安」ということの現れだった、ということが、

子どもたちとの対話から見えてきて、私も授業をしながら、なるほど・・・!と思いました。

「じゃあ、そのうえで、その子のために何ができるか?」

ということをさらに話し合い、

ある子は、

「今はよく知らない子だけど、話せば友達になれるかも」と言い、

「まずは行ってみることが大事」と言ってくれた子もいました。

 

道徳科の授業をするうえで気を付けていることは、

「決まりきったことを確認するだけの授業にならないようにする」

ということです。

「こうするのが正しい」ということは、小学生なら、わかっています。

でも、ときに「正しいと分かっていても実行できない」ことがある、というのが現実です。

そういったときの自分の気持ちを、素直に話せる教室でありたい。

「私はこう思う」「ぼくはこう考える」ということを、

真剣に話し合い、これからよりよく生きるための方法を、授業をきっかけに考えていけたら。

そんな道徳科の授業を、松原小は目指しています。

授業が終わった後に、

「先生、やっぱり私はこう思うんだけど・・・」と言ってくれる子がいたら。

「今日、道徳でこんな話合いしたんだけど・・・」と、おうちでお話してくれる子がいたら。

きっと自分の生き方について、真剣に考えてくれるきっかけになったんだろうな、と思います。

そんな授業を目指して、

教員一同、毎日、自分の授業をブラッシュアップしていますキラキラ

もちろん、私も日々、勉強です!!

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございましたお辞儀

 

教頭笑う