中庭にネジバナが咲いています

    

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本校の中庭は、広い芝生の校庭に比べ、何回か授業で来る以外は、あまり児童はやってきません。けれども、中庭も緑豊かで、いろいろな花が咲きます。春先には、セイヨウタンポポに交じって、今ではとても貴重な日本在来のカントウタンポポも花を咲かせます。先週末頃からは、かわいいピンクのネジバナが咲いています。

 ネジバナは、芝などに生える10~20cmほどの背丈の小さな雑草ですが、ランの仲間です。ネジバナは、どんなに芝生が踏まれても、毎年この季節になると、まっすぐにすっと伸びた茎の先に、きれいなピンク色の花をらせん状にくるくる巻いて咲かせます。野生のランとして誇りを持って花を咲かせているように感じます。

 花の色も、濃いピンク色のものもあれば、うすいピンク、中には白いものもあります。らせんの巻き方も、右回りの花もあれば左回りの花もあり、時には、途中で巻く向きが反対になる花や、らせんにならない花もあります。人間のようにいろいろな顔を持つ、実に個性豊かな花たちです。

 このようなネジバナからは、踏まれても立ち上がる雑草のような強さ、たくましさを持ち、ランにはランの誇りがあるように、人間は人間としての誇りを持ち、自分の個性を大切にして生きていかなければと感じます。

 私たち教職員は、ネジバナに学び、強さとたくましさを備え、誇りをもって個性を伸ばし、目標に向かってやさしく、かしこく、げんきよく成長していく児童を育てたいと考えています。