【教頭日記】読書感想文、応援しています
こんにちは、教頭です。
夏休みに入り、もう7月が終わろうとしています!何と早いのでしょう
「まだまだある!」と思う人も、「もうこんなに過ぎてしまった!」と思う人も、
それぞれいるのではないでしょうか。
長いお休みには、ふだんできないことにいろいろチャレンジができますね。
じっくり読書に親しむのも、そのひとつ。
私は本が大好きなので(図書館に住みたいと思っているくらいです)、
夏休みこそ、長い本を読みたいな、と思っているのですが・・・
子どもたち(もしかしたら保護者の方も)がドキドキしているのが、「読書感想文」なのではないでしょうか
安心してください。子ども時代、私も「よし、やるぞ!」とは、なかなかなりませんでした
なので、ちょっとだけでも皆様のヒントになればと思って、今回の記事を書いています
感想文を書くとき・・・
①はじめ ②なか ③おわり
の構成で組み立てるとよいと言われています。
◆「①はじめ」に書くこと
・本を選んだ理由
なぜその本を選んだか、について簡単に書きます。「自分が日頃から考えていることで、その本の内容と結びつきそうなこと」でもいいですし、「表紙絵」や「本の帯」に興味を惹かれた、などということでもよいかと思います
(例1)私は〇〇が好きです。いつも学校から帰ってくると、〇〇について調べています。そんなとき、この本の主人公が私と同じように〇〇が好きな子だと知って、この本を読んでみることにしました。・・・・
(例2)この本の表紙を見たとき、真っ青な空の色が目に飛び込んできた。小さい時に見た空の色と同じだった。そこで、ぼくは思わずこの本を手に取った。・・・
◆「②なか」に書くこと
・本の中に書かれていることをきっかけとして、自分が感じたこと、考えたこと
登場人物の行動や言葉と自分を比較し、「ここが同じ」「ここが違う」と感じたことから、さらに自分について考えたことを書いていく。
(例)私は困ったことにぶつかると、いつもそれをさけようとしてしまう。でも、主人公の〇〇は違った。初めは私と同じように逃げることを考えていたけれど、最後にはまっすぐ相手に向かっていった。私はその姿に感動し、心の中で何度も「がんばれ」と言いながらページをめくった。・・・
(例)ぼくは自分の〇〇〇というところが、他の人と違うんじゃないかといつも心配していたけれど、登場人物の▲▲の「・・・・」という言葉から、「これでいいんだ」と思うことができた。そう思うと、なんだか自信がわいてきた。
ここが一番難しい部分になるかと思います。「なか」の部分が全体としては一番ボリュームが多くなるように、また読み手を引き付けるように(共感が得られるように)書くことが望ましいです。ここで、本のあらすじだけを書いてしまうと、「感想文」にならないことに注意が必要です。
「本と向かい合った結果、自分が何を考え、自分がどう変わったか」についてを中心に書いていくことが良いかと思います。読み手が感想文を読んだとき、本のあらすじがわからなくても構いません。大切なのは、「何を感じたのか」が伝わるかどうか、です。「本文の引用が必要となるのは、自分の思いを伝えるときにどうしても必要な時だけ」と考えていいと思います。
「なか」の組立てはとても難しいので、思ったことを付箋に書きだして、(一つの付箋に一つの内容)並べ替えながら組立てを考えてみるといいかもしれません。
◆「③おわり」に書くこと
ここまで来たら、あと一息です!
「②なか」に書いたことをまとめるつもりで書けば大丈夫です。それほど長く書く必要はありません。
最後に、「これからの決意」のようなものを書けるといいかもしれません。
欲を言えば、最後の一文がかっこいい表現だと、「読後感」(読み手が読み終わった後に受ける感じ)も素敵になりますね
(例)ぼくも〇〇のようにできることはないだろうか、探してみよう。そう思いながら、ぼくは本を閉じた。
などと、書いてみましたが、
「上手に書くこと」よりも、「自分のお気に入りの本に出会えた」ことを、「先生や友達にぜひ伝えたい」という思い
を表現することが何より素敵なことだと思っています
とっても大変だと思いますが、応援しています!!
教頭